知っておきたい安全と安心のポイント
エアコンを設置するときによく聞く「専用コンセント(専用回路)」。
でも、なぜ専用じゃないといけないの?共用のコンセントじゃダメなの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

❓ そもそも「専用回路」ってなに?
「専用回路」とは、
エアコンのためだけに分電盤(ブレーカー)から電気を引いている回路のことです。
他の家電と電気を共有せず、エアコン専用で電力を使う配線です。
💭 よくあるお客様の不安・疑問
Q1. 「うちの家は専用じゃないけど、大丈夫ですか?」
実は古い住宅では、照明やコンセントと共用になっている場合もあります。
共用回路だと、複数の家電を同時に使ったときに電流が集中し、
ブレーカーが落ちたり、最悪の場合は配線が熱を持って火災の原因になることも。
Q2. 「専用回路じゃないと壊れるんですか?」
壊れるとは限りませんが、電圧が不安定になり、
エアコンがうまく動かなかったり、冷えにくくなることがあります。
メーカーも「安定した電源での使用」を前提に設計しているため、
性能・寿命の面でも専用回路が推奨されています。
Q3. 「メーカーも専用回路って言ってるの?」
はい。
主要メーカーすべての据付説明書に「必ず専用回路を使用する」と明記されています。
つまり、メーカー保証の前提条件でもあります。
⚖️ 法律でも決められているって本当?
エアコンの専用回路の設置は、法令上の義務はなく、国の規制ではありません。
ですが、民間規格である「内線規程」(一般社団法人日本電気協会発行)において、定格電流が10Aを超える据置形の大型電気機械器具については、別に専用の分岐回路を設けることとされています。
エアコンは消費電力が大きい商品が多いため、1台ごとに専用ブレーカー(専用回路)を設けるのが安全の基本なんです。
※内線規程は電気設備の確保及び電気の安全に資することを目的としていて、日本において広く利用されている代表的な民間自主規格です。
⚙️ なぜ専用回路が安全なの?
🔹 他の家電と電気を共有しないから、過電流が流れにくい
🔹 ブレーカーがそのエアコン専用に働く
🔹 電圧が安定して、エアコンの性能がしっかり発揮される
🔹 配線の劣化・発熱トラブルを防止できる
🧰 専用回路がない場合はどうすればいい?
分電盤の空き状況にもよりますが、ほとんどのご家庭で後から専用回路を増設することが可能です。
配線の引き回しや壁内の状況によっては、屋外経由で設置する方法もあります。
施工は、第二種電気工事士以上の資格者が必要です。
無資格でのDIYは法律で禁止されていますので、必ず専門業者へご相談ください。
💡 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 専用回路の目的 | 安全性・性能・保証のため |
| 共用だとどうなる? | 過熱・ブレーカー落ち・故障・火災リスク |
| 法律の根拠 | 国の規制はないが、民間規格である「内線規程」であり |
| メーカー条件 | 主要メーカーは「必ず専用回路を使用」と明記 |
| 工事資格 | 第二種電気工事士以上が必要 |
🌞 晴れたらいいね からひとこと
「うちは専用回路なのか分からない」「ブレーカーを見てもよくわからない」という方もご安心ください。
点検や調査の際に、配線状況を確認し、必要な場合は最適な方法で専用回路の増設を行います。
安全で安心して使えるエアコン環境を、一緒に整えていきましょう。
お気軽にお問い合わせくださいね😊